【取ってみた】データ解析士

前回の【取ってみた】専門統計調査士・統計調査士の記事に続き、データ解析士なる認定資格を紹介したい。

そもそもどんな資格?

こちらは内閣府移行認可一般財団法人実務教育研究所が行っている認定資格。

最初に「多変量解析」の講座を申し込み、テキスト2冊が届く。その中の4単元について勉強しながら、理解ができ次第、各断言の課題を郵送する。前の単元に合格すれば次の単元に進めるという仕組み。そして晴れて4単元の学習が済めば、「データ解析士」の認定試験が送られてくるので、自宅でテストを受けるというもの。ちなみに全てペーパーテストで制限時間はない。資格や検定というよりも、どちらかというと講座の終了証明証に近い。

取得したモチベーション

前の記事の繰り返しになるが、僕は資格信仰者ではないので、正直こういった認定資格などが大事とは全然思っていない。ましてやこういった検定を受けたからといって、データ系のしごとにつけると思うのはかなり早合点だと思う。その上でこんな理由から取ってみようと思った。
・統計の勉強の仕方が分からず、とりあえず検索にヒットした講座を受けてみようと思った。
・通っていた数学塾の先生がこの資格を持っていた。
・名刺に書くと小ネタになると思った。

専門統計調査士と同様、勉強になればいっかなーというノリで受けてみた。

講座の内容とテストのレベル

この資格の前座である「多変量解析」講座の趣旨は、”エクセルを使った”実データの多変量解析だ。ということで、基本的な内容は、統計の基礎・単回帰・重回帰分析についての理論面と、それをエクセルのマクロを使って実行する方法が書かれている。ロジスティックや主成分分析についても触れられるが、そこまで多くないように思う。
EXCELでマクロを使う人には、既にVBAが実装されているEXCELファイルをもらうことになるので、もしかしたら実務などでも使えるのかもしれないが、正直今となってはRでいいと思うわけで、このテキストにあるマクロを使おうとは全く思わない。。
テストの内容は、テキストをちゃんと復習しとけよ。という内容なので(これはテスト案内いも書いている)、別途他の参考書を用意する必要はない。

正直・・・あまりおすすめしない理由

あくまで個人的な理由だが、正直なところこの講座はあまりおすすめできないと感じた。もちろんフェーズや相性は人それぞれなので、理由を理解した上で自分に合っている合っているかどうかはご判断ください。

料金面:内容の薄さと追加料金

まずは料金面。講座自体を受けるために5万円ほどかかる。金額の割に内容は上で書いた通りなので、個人的にはもっと統計モデリングについてなども書いてほしかった。多変量解析を、とにかく直線回帰だけで!というところに非常に焦点を絞っている感じ。おそらく金額のほとんどは、EXCELのマクロに対しての価値ということなのかもしれないが、Rを使える(使ってみたい)人にはどうなんだろう、と思ってしまう。

そして、驚いたのが、データ解析士のテストを受ける際には、追加の料金がかかる!ということ。5,000円ぐらいを払ってテストを受ける時、流石に講座料金内に入れてくれよと思った。

一点、料金面で良かったことはある。それは郵送で各単元の課題を送る時、政府認定だからかめちゃくちゃ安く送れる。確か通常料金は150とかのところを、30円ぐらいで遅れたと思う。なんだか安売りスーパーに行ったようなお得感はグッド!

時間:認定までめちゃくちゃ長い!

僕がこの講座を受け始めたのは、確か2017年の10月ごろ。11月ごろから課題に取り組み始めた。想定されるスケジュールが1単元1ヶ月ということで、だいたい4ヶ月ほどかかるらしい。僕は3ヶ月ぐらいで終わらせたのだが、そこからが長かった!!!
まずデータ解析士の認定テストの案内が来るまでに2ヶ月、そしてテスト期間が1ヶ月、合格発表までに1ヶ月と、結局6月末に合格通知が来たので、半年以上かかってしまった。
とにかく講座が終わってからが長かった!

もしかしたら受け始めるタイミングもあったのかもしれないが、正直ここまで長いとは想像していなかったので、公式サイトなんかにはちゃんと明示した方がいいと思う。

やり方が古い!:データは手入力、テストも質問も手書き

上で書いた通り、EXCELマクロ主義だったり、モデリングについて書かれいなかったりと少し体制や思想が古い感じは否めないのだけど、受け始めて一番ビックリした点が、各単元のサンプルデータを、なんと手入力で自分でEXCELに打ち込まなくてはならないこと!しかも量もなかなかあって、この入力作業だけで1時間以上かかったのと、ミス入力で課題の答えもずれたりしてしまった。この意図については「手入力することでデータ内容をしっかりと理解・・・」的なことが書いていたが、僕には1mmも理解できなかった。(画像認識でデータにしようとも試行錯誤したが、フォント的に無理だった。。)
そしてこれは非常に、非常に残念だったことが、運営側に統計なり課題なりについて自由に質問してもよいということだったのだが、質問は手書きで郵送しろとのこと!!!もはや何がしたいのか理解ができない。この時代においてメールを使わない意味あんのかい。。。
ということで僕は一度も質問を送らなかった。

結論 お金と時間がある人で、右も左も分からなければいいのでは

もう愚痴みたいになってしまったのだけど、なかなか渋い講座を受けれたことは違う意味で楽しかった。ということで、個人的にはあまりおすすめしないのだけど、もし資格自体にバリューを感じている人であれば、難易度は高くないので受けてみてもよいと思う。
あとは本当に自分だけではできない人は試しに受けてみてもいいかも。やっぱりお金払って期限が決まっていて、一応認定試験という目標もあると、普段よりはやる気になると思うから。

結論、統計の知識以外に、日本の政府認定講座というものの歴史というか文化を感じれることは間違いない講座と資格。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする